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ベーシック10シリーズとは
ストラクチュラルインテグレーション(ロルフメソッド)は,”ベーシック10シリーズ”と呼ばれる10回のセッションによって構成されています.各々のセッションで扱う身体の部位や内容は全く異なりますが,連続的な意味合いを持っています.はじめの3つのセッションは表層(スリーブ)を解放し,次の4つのセッションは深層(コア)を構造化します.そして最後の3つのセッションはそれらを統合し,身体を中心軸のまわりでまとめあげていきます.
それぞれのセッションでは,姿勢を筋膜に本来の長さや拡がりを与えるために,手や肘を用いて適切な圧力による筋膜リリースを用います.慢性的・習慣的な身体のパターンや癖に対して,全身を10回に分けてワークすることにより,身体をゆっくりと,無理なく,「重力と調和したからだ」へと導くようにデザインされています.通常は1セッションにつき90分~120分の時間をかけて,週に1回程度のペースで行われます.
各セッションのテーマは以下のようになります.
セッション1
主に胸郭や肩甲骨に働きかけ,深くゆったりとした呼吸ができるようになります.骨盤から胸郭を引き上げ,また骨盤も胸郭からの制限から自由になります.呼吸を解放することで,身体は変化を受け入れやすくなります.
セッション2
主に脚と背部に働きかけ,水平な土台を確立するために足をバランスさせます.足の裏が地面からしっかり支えられている感覚が得られます.
セッション3
主に身体の外側面に働きかけ,身体の前面と後面(セッション1と2で起こった変化)をバランスさせ,体側の中心線を明らかにします.
セッション4
主に脚の内側面から骨盤底に働きかけ,骨盤はより水平に向かい,足,骨盤底,脊柱へと繋がるラインが伸びることにつながります.
セッション5
主に腹部に働きかけ,腸腰筋(大腰筋・小腰筋・腸骨筋)を目覚めさせます.大腰筋は腰部と大腿をつなぐ,とても重要な筋です.姿勢が安定し,優雅で効率的な歩行や,より深い呼吸につながります.
セッション6
主に脚,骨盤,背中の後面に広く働きかけ,仙骨を自由にします.足から骨盤に伝わった動きが滑らかに背骨へと伝わるようになり,背骨の波打つような動きを取り戻します.
セッション7
主に頚部や頭,顔面に働きかけ,これまでのセッションで起こった身体の変化に調和するよう,頭部をバランスさせます.
セッション8
下半身(または上半身)に働きかけ,それらを統合していきます.これまでのセッションで解放してきた各部位が,あるべき位置に収まり、それらが協調して機能的に働けるように調整していきます.
セッション9
上半身(または下半身)に働きかけ,それらを統合していきます.これまでのセッションで解放してきた各部位が,あるべき位置に収まり、それらが協調して機能的に働けるように調整していきます.
セッション10
全身に働きかけ,身体を中心軸のまわりでまとめ上げます.各関節や隔膜を水平に調整します.ベーシック10シリーズが終了し,生活の中で,変化を継続していくために必要なことを確認します.
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